1947年、日本バレーボール協会の理事だった前田豊は、『月刊バレーボール』の前身である『VOLLEYBALL』誌を協会の機関誌として創刊します。太平洋戦争が終結してわずか2年後のことです。前田は、白球をつなぐことにより人の和ができる、そしてそれが国民を明るく元気にする――とバレーボールが日本復興の一助になることに執念を燃やしました。
　5年後、「百万人のバレーボール」を提唱していた前田は、バレーボールの魅力をもっと広く国民の皆様に知ってもらうため、『VOLLEYBALL』誌を全国の書店に一般流通させることを考え、日本文化出版株式会社を設立しました。1973年、『VOLLEYBALL』誌は通巻第27巻第7号より『月刊バレーボール』となって生まれ変わり、続く第８号より日本文化出版の単独刊行となりました。以来、弊社は『月刊バスケットボール』、『テニスクラシック・ブレーク』、『ゴルフクラシック』、『HOOP』（アメリカンバスケットボール専門誌）と次々にスポーツ専門誌を創刊し、現在に至っております。特に近年は、これまでのジャンルにとらわれず様々なスポーツに携わるようになり、国際大会をはじめ、各種大会においてポスター、チラシ、オフィシャルプログラムの制作、販売、オフィシャルグッズの開発、販売など多岐にわたりスポーツシーンに関わっております。前田豊の三男、前田健もまたバレーボール一筋に人生をかけ、ロサンゼルス・オリンピックでカナダ男子ナショナルチームを率いて4位に導くなど、国内外で多くの業績を残してまいりましたが、1997 年、弊社の第2 代代表取締役社長に就任し、以来、前田豊のスピリッツを脈々と現代に継承しております。弊社社訓には「讀者（どくしゃ）に感動、力、勇気を與（あた）えよ」という一節があります。全従業員がスポーツの魅力をさらに高めながら皆様にお伝えしようと粉骨砕身しております。